SEOで集客する方法を具体的に解説



Web集客・もくじ
  1. 基本的なWeb集客の流れ
  2. ホームページの問合せ率をアップさせる方法
  3. 適正な問合わせ率はどれくらい?
  4. ホームページに多くの訪問者を集める方法
  5. Web集客に必須のツール
  6. 月間・問合せ回数別 Web集客

執筆者:滝口健太郎
Webコンサルタント Webデザイナー


■SEO集客の基本的な考え方


まずはじめに、基本中の基本であるSEO集客の考え方からご紹介します。

SEO対策での集客は、Googleの検索エンジン上にある「ホームページへの入り口」を、より検索結果の上位に表示することで多くの人を呼び込む施策になります。

例えば、税理士事務所が「税理士事務所 東京」というキーワードを狙う場合、通常、ホームページのトップページを「税理士事務所 東京」で検索結果に引っかかりやすくするための施作を行います。

これによって「税理士事務所 東京」というキーワードで上位に表示できれば、そのホームページへの入り口が人目につきやすいところに表示されることから、アクセスが集まってくるわけです。

ただし、この考え方はあくまでも「通常」の考え方であり、競合他社である東京の税理士事務所のほとんどがそのように考えてそのキーワードを狙っていることが多いため、なかなかその考え方だけでは集客がうまく行くことは稀です。

では、どうしたらいいのか?という疑問を解消するために次のように考え方を変えて見ましょう。

■競合他社に勝つためのSEO集客の考え方


上記のような基本的な考え方でホームページを作った場合、基本的にホームページへの入り口は、トップページ1つだけ、ということになります。

たとえば、一般的にコーポレートサイトとよばれるような構造のサイト(一般的な法人や個人事業主のサイト)は、トップページがあり、会社概要やご挨拶、商品・サービスの紹介、料金、アクセスマップなど、自社の紹介ページで構成されています。が、これらのページがどれだけ充実していても、それらはほぼ「入り口」としての機能を果たしておらず、入り口として機能しているのはトップページだけという場合がほとんどなのです。

(集客を意識していない一般的なWEB制作会社が作ったホームページは、ほとんどがそういう構成になっています)

そこで、本格的にSEOで集客を行なっていこうと考えた場合には、それら自社の紹介ページとは別に、入り口の機能を果たす「集客用のページ」を作り、それらのページでそれぞれ異なるキーワードを狙って上位表示し、サイトへの入り口を増やす方向に考え方をシフトします。

こうすることで、競合他社と1つのキーワードを巡って争わなくても済むと同時に、その1つのキーワード争いでもより上位に表示できる可能性が増すことになります。

つまり、トップページではその競合の多いキーワードを狙いつつ、他の「集客用のページ」でいくつものキーワードを狙って、アクセスを呼び込もうというわけです。

■「集客用ページ」の作り方


では、「集客用のページ」には、どのようなページを作ればいいのでしょうか?

その辺りをざっと解説しましょう。


●どういうキーワードを狙うべきなのか?

狙うべきキーワードは、ご自分の顧客層である、ターゲット層が検索しているキーワードです。ですから、まずはターゲット層を明確にする必要があります。

複数のターゲット層を同時に狙うのではなく、1つのターゲット層に絞る必要があります。その方が、その層への訴求力が強くなるからです。

キーワードを選定する際、できるだけ2語〜3語ほどのキーワードを狙い、ターゲット層を絞ります。

たとえば、「法人登記 自分で」よりも「法人登記 自分で 書類」の方がターゲット層が狭まります。(前者は法人の登記について自分でできるのかどうかを知りたい人、後者は前者のうち、さらに必要な書類についてのみ知りたい人)

ただし、4語5語と、ターゲットを狭めすぎると、検索ニーズが少なくなりすぎて集客にならなくなるので、それなりに多くの検索ニーズがある層を狙うのが得策です。通常は、4語よりも3語、3語よりも2語のほうが検索ニーズが多く、上位表示した時により多くのアクセスが集まってきます。

そして、基本的に「集客用のページ」1ページにつき、1つの(1組の)キーワードを狙うようにします。1つのページで、複数のキーワードを狙うとSEO効果が弱くなるので、欲張らないようにするのがポイントです。


●どういう記事を書けばいいのか?

次に、記事の書き方についてです。

記事の書き方は結構シビアで、そのキーワードで検索した人が知りたいであろうことを網羅して、できれば120%ぐらいニーズを満たす記事を書く必要があります。

検索結果の上位に表示できるかどうかはこの部分にかかっているので、60%や70%で満足せずに、100%以上を目指しましょう。

専門家でなければ書けないような詳しい内容が書ければより上位表示が望めます。

記事作成の際にもっとも重要なことは、ターゲット層の視点に立ってどのような情報を求めているのかを理解し、その内容を網羅できるかどうかということです。

自社の売り込みは極力抑え、とにかくその記事で、その検索ワードに対するニーズに応えて、痒いところに100%手が届き、読んだ人に感謝されるようなものにする必要があります。(自社の売り込みは、記事の最後の方で自然に行えると理想的ではあります)

また、そのようなニーズを持った人の役に立つ情報を発信することで、読んだ人がその記事をTwitterやFacebookのSNSで拡散してくれることも期待できます。


●SEO対策で最も重要なこと

繰り返しになりますが、SEOでの上位表示に一番大事なことは、上述した「検索者のニーズに100%答える記事を書くこと」です。

これができていないページは、どんなテクニックを駆使しても上位表示できないと思ってほぼ間違いありません。

近年、Googleは「コンテンツ重視」の傾向にあります。

Googleの立場になれば、検索結果の上位に「検索者のニーズにあまり答えていないページ」を表示してしまうと、検索エンジンの価値が下がってしまうことから、より検索者の満足度の高いページを上位に表示するようなアルゴリズムに改良が進んでいるのです。

ですから、「検索者によって有益なコンテンツ」は「Googleにとって有益なコンテンツ」であり、それがSEOによる上位表示の最も重要な要素だということを念頭に置いておきましょう。


●SEO集客に最低限必要なテクニック・知識

では次に、「コンテンツの内容」以外で最低限必要な、「集客用ページ」作成のテクニックを紹介していきましょう。

・titleタグとh1タグには必ずキーワードを入れる
htmlのheadタグ内の、ページタイトルを指定するtitleタグと、bodyタグ内のh1タグには、必ず狙っているキーワードを入れます。

この2箇所にキーワードが入っていないと、ページ内容が充実していても上位に表示できない可能性があるので、特にtitleタグには必ずキーワードを入れてください。

付随する知識として、headタグ内でページ内容を短く記述する「meta description」にもキーワードを入れましょう。

・ページタイトルとページの内容を完全に一致させる
とにかくページ内容を充実させるためにいろいろな情報を盛り込もうとすると、ついつい不必要な情報を書いてしまいがちです。

不必要な情報を入れてしまうと、タイトルとページ内容がずれてしまいがちなので注意が必要です。

基準はあくまでも、検索ニーズにあわせてつけたタイトルにしてください。

ページ内容とページタイトルにずれが生じていると、検索上位に非常に表示されにくくなってしまいますので注意してください。

・ページタイトルは魅力的に
headタグ内に指定するページタイトルですが、これは検索結果に、検索者がクリックするリンクの文字列として表示される部分ですので、クリックしたくなるような魅力的なものにする必要があります。

クリックしたくなるタイトルはどのようなものなのか、については、実際にやってみてクリックされやすいかどうかを計測する必要があります。

が、テクニックとしては具体的な数字を入れる(「法人の登記を自分で行うとき知っておきたい10の常識」「法人の登記を自分で行う際に絶対必要な5つの書類」など)、「簡単に」「わかりやすく」「たった10分でできる」などメリットを伝える、などがあります。

以上のように、ページタイトルは非常に重要な要素なので、何度もチェックして最適なタイトルを見つけましょう。

・画像や表を使ってわかりやすく
文章だけではなく、画像や表を用いて一見するだけで内容がわかるような工夫をすると上位表示がしやすくなります。

これも「検索者によって有益なコンテンツ」とみなされます。

場合によっては動画があった方がいい場合もあります。

・文字数は2000文字以上
これは絶対ではありませんが、おおむね2000文字以上を目指しましょう。

だいたい、文字数は意識しないで検索者のニーズに答えることばかりを考えて書けば、あっという間に2000文字は超えてしまうものではありますが。

といいますか、文字数を意識しているときは、たいがい検索者のニーズから意識がそれている時なので、文字数が気になったらとにかく検索者のニーズに意識を戻して、記事が質的に検索者のニーズが100%満たされているかどうかを考えましょう。

量より質が重要です。

ちなみに、タイトルの文字数は、28〜32文字が最適です。

・SEOの指標
SEOでGoogleが評価するページというのは有益なコンテンツであると先程述べましたが、有益かどうかを図る指標は2つあります。それは、

・訪問者のサイト滞在時間
・直帰率


の2つです。

前者は、どれだけ長い時間そのページが読まれているかを、後者は、訪問者がどれだけサイト内のページに興味を持ったかを示す指標です。

滞在時間は長い方がよく、直帰率は少ない方が高評価ということになります。

ちなみに、直帰率というのは、検索結果からやってきた人がそのページからサイト内の他のページは読まずに直接検索結果ページや外部のサイトに行ってしまう確率を言います。

「集客用のページ」は、これらを意識して、長く滞在してもらい、他のページも読んでもらえるような作りにする必要があるというわけです。

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Web集客に必要な2つのツール


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